天才外科医・ブラックジャックを主人公とした医療漫画「ブラック・ジャック」は、日本漫画史を代表する作品の一つです。
その人気は実写化にも波及し、これまでにテレビドラマや映画など様々な形で映像化されてきました。
2024年版では、主人公を高橋一生さん、キリコ役を石橋静河さんが演じます。
この記事では、歴代のブラックジャック役とキリコ役のキャストを紹介するとともに、各作品の視聴率を振り返っていきます。
実写版ブラックジャック主役とキリコ役の歴代キャスト
ブラックジャックは、何度も実写化され、それぞれの時代に合わせて新たなキャストがブラックジャックとキリコを演じてきました。
放送年 | ブラックジャック役 | キリコ役 |
---|---|---|
1977年 | 宍戸錠 | – |
1981年 | 加山雄三 | – |
1996年 | 隆大介 | なし |
200年 | 本木雅弘 | 森本レオ |
2011年 | 岡田将生 | 小澤征悦 |
2024年 | 高橋一生 | 石橋静河 |
1977年 – 宍戸錠 / なし
最初の実写化となる映画「 ブラック・ジャック」は、手塚治虫監督によるオリジナルストーリーが展開されました。
主演は宍戸錠さんで、ハードボイルドな演技がブラックジャックのイメージを刷新しました。
主人公は小森千晶であり、ブラック・ジャックは脇役として描かれています。
宍戸錠さんは、原作のブラック・ジャックをそのまま再現し、顔の半分を青く塗って演じています。
宍戸錠のブラックジャックは、その冷酷でミステリアスなキャラクターを深く掘り下げた演技が特徴です。
- キャラクターの表現: ブラックジャックの冷徹さと内に秘めた優しさを巧みに演じ分け、視聴者に強い印象を与えました。
- アクションシーン: 宍戸錠のアクション俳優としての経験が活かされ、ダイナミックな手術シーンや緊迫感のあるシーンが見どころとなりました。
彼の独特な存在感と表情が、ブラックジャックの謎めいた雰囲気を際立たせました。
1981年 – 加山雄三 / なし
1981年にテレビ朝日系で放送されたドラマ「加山雄三のブラック・ジャック」は、手塚治虫の名作漫画「ブラック・ジャック」の初のテレビドラマ化作品です。
加山雄三さんが主演し、影のあるブラック・ジャックを演じました。
原作のクールなイメージとは異なり、コスプレ的な不自然さが目立つという声も…。
しかし、ドラマでは毎回異なるゲスト俳優が出演し、多くの視聴者を惹きつけました。
本作品は漫画「ブラックジャック」を忠実に再現しており、原作ファンからも高い評価を得ています。
加山雄三さんは、ブラックジャックの冷酷な一面と患者への思いやりを秘めた一面を巧みに演じ分け、視聴者を魅了しました。
1996年 – 隆大介 / なし
1996年に放送されたVシネマ版「ブラック・ジャック」では、俳優の隆大介さんが天才外科医ブラック・ジャックを演じました。
このVシネマ版は原作再現度が高く、手術シーンもしっかり描かれています。
2001年 – 本木雅弘 / 森本レオ
2001年のドラマ版「ブラック・ジャック」で天才外科医ブラック・ジャックを演じたのは本木雅弘さん。
共演には永作博美さん、柴咲コウさん、吹越満さんなど、今でも活躍する名俳優たちが名を連ねています。
原作漫画同様、左頬から首にかけて大きな傷跡がありますが、顔の色は肌色のままに脚色されています。
本作では、原作漫画の中でも特に人気が高い「ふたりの黒い医者」「弁があった!」の2つのエピソードを忠実に再現しており、原作ファンからも高い評価を得ました。
キリコ役の森本レオさんは、銀色の長髪と眼帯というキリコの特徴を忠実に再現し、ミステリアスで妖艶な雰囲気と渋い声でキャラクターを演じました。
森本さんのミステリアスな演技は原作のドクター・キリコのイメージにぴったりで、多くのファンから高評価を得ていました。
本木雅弘さんの演技は、原作のキャラクターにふさわしいものであり、多くの視聴者から高評価を得ています。
2011年 – 岡田将生 / 小澤征悦
2011年に放送されたテレビドラマ「ヤングブラック・ジャック」では、若手俳優の岡田将生さんが主人公のブラック・ジャックを演じました。
本作は、原作漫画にはないオリジナルストーリーが展開されており、ブラックジャックの過去や内面が深く掘り下げられています。
岡田将生さんは、天才外科医でありながら、医師免許を持たないという葛藤を抱えたブラックジャックを繊細かつ力強く表現し、多くの視聴者を魅了しました。
本作品では、厳密にはキリコは描かれていません。
ブラックジャックがキリコと出会う前の時代設定のため、キリコという人物は描かれていませんが、小澤征悦さん演じる桐生直樹がのちのキリコではないかと示唆されています。
2024年 – 高橋一生 / 石橋静河
最新版となる令和のブラックジャックでは、主人公を高橋一生さん、キリコ役を石橋静河さんが演じます。
原作では男性のはずのキリコ役が女性に脚色されたことで、賛否両論のようです。
過去作品も大きな話題となり高評価をされてきた実写ブラックジャックシリーズを、お二人がどう超えていくのか注目ですね!
実写版ブラックジャックの歴代視聴率
歴代のブラックジャック実写作品は、それぞれが個性的なキャストと演出で話題を呼びましたが、視聴率にもバラつきがありました。
視聴率は20%前後で推移することが多く、
- 1996年放送の「新・ブラック・ジャック」は17%
- 2001年放送の「ブラック・ジャックIII」は15%
- 2011年放送の「ヤングブラック・ジャック」は、10%台前半
の視聴率となりました。
2024年版ではどれくらいの視聴率を叩き出すのか、放送に注目が集まっています。
ブラックジャック実写歴代の主役とキリコ役キャスト!視聴率は?まとめ
ブラックジャックの実写化作品は、各時代において異なる俳優が主役とキリコ役を演じ、それぞれの個性と演技力で視聴者を魅了してきました。
視聴率は作品ごとに異なりますが、その都度多くのファンを惹きつけ、手塚治虫の名作を現代に蘇らせています。
今後も新たなブラックジャック実写化が期待される中で、次のキャストがどのように役を演じるか注目が集まります。